Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
けれど、どこの馬の骨とも牛の骨ともわからぬ男とくッつき合って家を出て、さんざ苦労をした揚句、男から男へと渡り歩いて帰って来た私の母のような女に、何の条件もない完全な家から結婚などを申し込んで来るはずはなく、母の片づくことの出来るのは、どうせどこかにいわく因縁づきの者でなければならぬのは、まず当然なことと言わねばならぬ。そしてそれは事実、すっかりその通りであったのだが、贅沢にも母は、そんなところには辛抱が出来ぬと言って、飛び出して来るので、しまいには母は、こんな辛抱弱い女はない、これでは最初の佐伯との関係ですら、どっちがどうだかわかったものでないとすっかり愛想をつかされてしまったばかりでなく、母の縁談を中心に、祖父母や叔父夫婦や果ては円光寺の和尚との間ですら仲違いをするといった有様にまでなっているのであった。しかも母の方ではまた、今度の田原もやはり今までの縁先と同様、仲介人の話とはまるっきり似てもつかぬ家だといって、家に帰るとはすぐ、よくも飽きないものだと思われるほど、愚痴ばかりこぼしているのであった。
で、今もまた、最初は私を見て喜び、朝鮮の話をきいては憤っていたが、いつの間にか自分の愚痴ばなしに変って、のべつ幕なしにその苦しさを祖母に訴えるのであった。