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Japanische Klassiker mit Furigana

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なにがわたしをこうさせたか

何が私をこうさせたか

金子 ふみ子

Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

千代がまた水島という東京の友達をつれて来て僕のところに泊って行ったが、その水島という女はとても素敵な美人だった。千代なんかとは段違いに美しかった。僕はそれで駅までわざわざ送ってやったが、その時僕は水島に十六、七になる妹があるときいてたまらなくなった。そして四、五日と経たないうちに、こっそりと寺を脱け出して、東京の巣鴨まで水島を追ってその妹を見に行ったよ。ところが何のことだ。その妹というのは、色の黒い、背の低い、とても不細工な娘さ。こんな馬鹿をみたこたあないよ、僕も……」

この話をきいた時分、私はまだ叔父と盛んに手紙のやり取りをしていた。もっともそれは、お互いに恋の手紙といったほどのものではなかった。私としてはただ、形も何もないある憧れの心を充すための手紙を書いているのにすぎなかった。だが、たといそれだけのことだとしても、私はまだ、決して、叔父を憎んでいるような時ではなかった。しかも私は別にそんな話に嫉妬を感じるというようなことはなかった。

私は言った。

「何でそんな妹なんか追っかけて行ったの? 水島という人がそんなに美人だったらその人を愛してあげればいいのに……」