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Japanische Klassiker mit Furigana

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なにがわたしをこうさせたか

何が私をこうさせたか

金子 ふみ子

Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

の横の壁板に貼りつけて、代る代る、長い髪の毛を震わせながら、腕を振り、声をからして演説した。時にはこの三つの団体がかち合って喧嘩したり、後から後からと先の団体の言ったことを打ちこわすようなことを論じていた。そしてそうした晩は、みんなその方に気を取られるので、新聞は売れなかった。

ある晩私は、新聞が売れないのに気を腐らせて、どうにでもなれといった気で、籠を前の方にぶらさげながらぼんやり立って演説をきいていた。するとそこへ一人の青年がやって来て、

「あなたは白旗から来ているのでしょう」と私に話しかけた。

私は多少どぎまぎしたが、でもはっきりと、

「ええ、そうです」と答えた。

「そうですか、僕、原口というものです。以前、白旗にいたことがあります。白旗さんによろしく言って下さい」

そういって男は私に、一枚のリーフレットをくれた。それには「ロシヤ革命」の何とか書いてあった。

それから四、五日経った後の夜のことであった。その連中がまたやって来て演説した。そして演説がすむと、「社会主義の世の中になったら」とかいったパンフレットを五、六冊ずつ手に持って、立ってきいていたものに買うようにとすすめた。