Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
露店商人
で、無論その借金は棒引きにしてくれるのだと私は思っていた。ところが、その後私は、私が白旗氏のところを出るとすぐ、白旗氏は二人挽きの車で三の輪の大叔父の家に乗り込んで、私の悪口を並べた揚句、詳しい計算書を見せて借金の返済を迫ったということを、大叔父のところできいた。何でも白旗氏はその時、大きなカステラの函を手土産に持って行ったので、大叔父は義理に搦まれて、要求されただけの金をその場で払わされたとかで、私はさんざ大叔母に厭味を言われた上、大叔父に謝まらされたのであった。
露店商人
白旗新聞店を出たのはもう夕方であった。
さていよいよそこを出はしたものの、出るだけで準備がまだできていないうちに無理に追ん出されたのであるから、第一その行き場所がなかった上に、生憎と雨がどしゃどしゃと降り出したので、私は全く途方にくれた。松坂屋の入口の石畳の上にしょんぼり立って私は迷った。
が、どう考えて見ても途がない。やっと思いついたのは、伊藤を通じて一、二度会ったことのある黒門町の救世軍小隊長の秋原さんを訪ねて、とにかく今夜一晩を泊めてもらおうということであった。
傘がないので私は、着物の裾を端折って、低い日和下駄でぴちゃぴちゃと泥をはねながら家々の軒下を伝って小隊を訪ねた。