Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
どうだね。できるだけ世話を見てあげるから、いっそのこと私の養女にくれないかね」
今から考えて見て、それは校長が本当に私に同情したためであったか、それとも校長に子がなかったのでちょうどいいと考えたためであったか、それはわからない。けれど、とにかく私には、いやな疑いから解き放たれて、かえって私のために考えてくれるようになったのが嬉しかった。
「ありがとうございます」と母は校長に感謝した。けれど、母は無論私を手放すことはできなかった。母はつづけた。「けれどこの娘は私のたった一人の子で、私もこの子ばかりが楽しみなんですから、どんな苦労をしても自分の手で育てあげたいと思っているんでございます……」
校長はそれでも無理にとは言わなかった。私はまた母の手にひかれて私達の巣に帰った。
このことから、母と中村との間にいさかいがあったに相違なかった。中村は今までにも外で酒を呑んでいたらしかったが、そのために私の月謝までも必要だったのかも知れないが、その後は一層それが甚しくなったようだった。中村の脱ぎ捨てた仕事着のポケットの中からは時々、小料理屋の勘定書や請求書などが出てきた。