Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
「あれはもう訳が出ていますよ。それに、人のものなんか出したくないですね、それよりも貧弱でも二人で書いた方がいいですねえ」
私達はそうした計画に熱中していた。気がついて見ると、いつの間にか私達は公園を出て街の往来に出ていた。そして時ももうかなり進んでいるようであった。
「何時でしょう、九時には私帰らなきゃならんのだけど……」
残り惜しい気持ちで私が言った。
「さあ、じゃ、ここで待ってて下さい。僕ちょっと見て来ますから」
こう言って朴は、電車交叉点前の交番まで時計を覗きに行った。――というのは、私達は二人とも時計というものを持ったことがないから……。
朴はやがて戻って来た。
「九時に十七分前です」
「そう? じゃ帰らなきゃならないわねえ」と私が言うと、朴が言った。
「もう三十分はいいでしょう。だって、学校が九時に退けて電車が十分かかると九時十分でしょう。それなら、まだ二十五分や三十分はいいですよ」
「どうもありがとう、あなたはいいことを教えてくれます」
そこで私達はまた手を繋ぎ合って再びまた公園の中に行った。そして木蔭のベンチに腰を掛けて、冷たく凍った頬ッぺたをくっつけたままじっとしていた。