Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme
国学の本なら沢山ありますよ」
私は直ぐと心が動いた。
「行ってもいいか知ら、僕は君のお父さんにお話が聞きたいな」
「来給え。僕がお父さんに話して置いてあげるよ。僕のお父さんは古事記と万葉集の講義が得意なんだ。僕はあまり気がないが、妹は好きで熱心に聴いている。ねえ、鈴子」
鈴子は少し赤くなって、
「あたしなんかよく解らないけれど、好きですわ」
私はしきりに心が動いた。
「僕、是非講義が聴きたいなあ」
「じゃ、やって来たまえ。――今日でもいいよ」
「そうだなあ。僕行きたいけど、帰って伯父に話してからにします」
「うむ。じゃそうしたまえ――茸飯とお露がたのしみだ。お父さんや、お母さんにも見せて、早く飯にしようよ」
彼は鈴子を促して家へはいった。
私は家へ帰ると、夕飯の時に伯父にその話をした。
「そうそう、仁田さんは育英塾に行ってたんだったな。習いに行ったらいいだろう。あの人は学者で歌よみだそうだ。お前は太夫さん(神主のこと)なんか嫌いだろうと思ってたが、そういうことならわしから仁田さんに頼んであげるよ」
「太夫さんは僕嫌いだったけれど、いつか伯父さんと丑寅さんへお参りして、祝詞を聞いてから好きになりましたよ」