Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ひかりあういのち

光り合ういのち

倉田 百三

Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

あの学校を中心にして、私の年少の夢も、努力も向上もあるのだ。

そう思いつつ、私は三次町に着いて、三年間渡りなれた長い巴橋を渡って、宗藤についたのであった。

宗藤の家庭の空気は、前にも書いたように、※とはまるで違って暗い、自由のないものであった。専制的な、せせこましい叔父一人のために、家の中の幸福が毀れてしまっていた。叔母は賢い信心深い女であり、その養女重子は私の実妹で美しく、怜悧な少女であった。叔父さえその不幸な、一種の変質的な、頑迷な性格を持っていなかったら、家の中は裕福ではないながらも、明るく、楽しく暮らせたのは確かであった。もっとも叔父の養父、叔母のためには舅にあたる老人があったが、これも頑固な人であった。股引を穿いて家付きの小さな畑を耕しに行った。夜はきまって肩衣をかけて仏壇に向かって読経し、それが終ると、寝る前にかんびんに一合ほどせんべいを肴に酒を飲んだ。外には何の趣味も無かった。毎日同じ事を繰り返していた。まったく消極そのもので、見るからに味気ない生活ぶりであった。私は仏間の隣りの八畳にこの「祖父さん」と寝るのであった。叔母はこの舅にもよく仕えた。