Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme
それは詩人的な激情のあらわれも、哲学者らしい冷徹なあらわれもあるが。
私はこのリンチ事件が、こうした意味で、種々の深刻な問題を含んでいたのだという事が今にして解る。
それは暴力の問題、校則という律法の問題、刑罰の問題、教育者の責任の問題、公法に対する自治的制裁の問題、そして少年の純潔と貞操の問題など厳粛な意味を多分に持っており、それがいちいち鋭敏にまじりなき年少の私の良心を刺戟したのであった。この事件は私に批判と、権威への反叛との精神を目ざめさした。
私は校当局に対し、師長に対して、或る意味で生意気な、不遜な生徒となりつつあった。従順な、素直な、坊ちゃんらしい少年だった私は、批判的な、多少拗ねものの、反抗的な、少年になりだした。演壇に立てば校当局や、先生達を公然と批判し、ややもすれば同盟休業をも煽動しかねまじき少年にかわった。学業は優等でありつつも、品行は丙を付けられ、勿論級長は辞めさせられ、生徒監の体操教師は私を憎んだ。この生徒監の冷やかな憎みは私が卒業する日までつづき、卒業生の首席は校旗を手にし送別の写真の中央にうつり、総代として告別謝恩の辞を述べる前例を破って、私はそれを許されず、隅っこに腕を拱いてすね者のようにうつっており、校旗は次席の級長が持ち、挨拶も彼がした。