Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme
白帆会とは切っても切れぬゆかりのある中村憲吉君はその雅号を霧村と言った。五年間ずっとその筆名で文章を載せた。白帆会の発行部委員を勤め一カ月も欠かさず何か書いた。私が入学した時は四年級であった。私は入学せぬ前から従兄が持って帰った「巴峡」という校友会誌で霧村君の文章を読んで秘かに敬愛していた。入学して白帆会に入会したのもその霧村君が白帆会の雑誌委員なのと、その弟の三之助が同級にいて私を勧誘したからであった。この三之助君というのが、あの「愛と認識との出発」の中にある「三之助の手紙」の主人公なのだ。この中村兄弟は私の運命に影響する所が大きかった。私を文学や、哲学に向かわせたのは三之助君であると言っても間違いではない。
中学時代を追憶するときにはこの兄弟のことを抜きにすることは出来ない。
白帆会の会長は中村憲吉君と同じクラスの級長の岸範一という人が勤めていた。これも気魄のある骨っぽい少年であった。今でも私の記憶に残ってるのは、この級が同盟休校を企てた事があって、その岸君が、私や三之助君のいるところで、如何にも意気軒昂として、
「校長を追い出すのだ」
と言った姿だ。