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Japanische Klassiker mit Furigana

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ひかりあういのち

光り合ういのち

倉田 百三

Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

それがこの美少年への私の愛欲をそそった。私は他所行きの着物と着替えて行きたかったが叔母に言い出せなかった。

巴橋には鵜船を見る人が一杯欄干にたかっていた。が私は少年をすぐに見付けた。彼は果してスマートな浴衣に着替えていた。非常に目立つ派手な柄のものだったが、それは彼を一そう華やかに見せていた。彼の母親がそうしたものを見立てるらしかった。

私たちも並んで欄干にとりついた。

やがて鵜船が幾艘となく下って来た。かがり火があたり一面に赤く映えて、橋の上の群衆の顔がパッと明るく照り出された。大うつしになった河面に何十羽という鵜が忙がしそうに水くぐるのが見えた。船頭は綱をあやつって鵜を舟に引きあげては絞って鮎を吐き出させ、そして又水に放った。

皆が夢中で鵜船を見てる間少年は私にすがっていたが、やがて私の手をぎゅっと握りしめた。私の胸はドキドキした。積極的な気持で対そうと思いながら、彼に先を越される気がした。彼はとても大胆な気がした。

やがて鵜船は橋の下をくぐって川下の方へ流して行った。

あたりは急に暗くなった。群衆は散って行った。私たちはなおも欄干にすがったまま残った。