Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちからもち

力餅

島崎 藤村

Lesen Sie 力餅 (ちからもち) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 65.974 Zeichen · 130 Bildschirme

Aozora Bunko

遠足と聞いては、羊もうれしかったのです。いずれもあすを楽しみにして、小屋のなかにはいって寝ました。

その翌日になりますと、羊飼いは約束どおり羊の群れを連れに来ました。

「さあ、きょうは遠足だよ。」その羊飼いの声を聞くと、羊なかまは大よろこびで、

「みんな、おいで。」

とてんでに呼び合いまして、そろって小屋を出かけました。中には、うれしそうに首をふって行く羊があります。連れにおくれまいとしてあとから急いで行く羊があります。勢ぞろいをすることのじょうずな羊は、はなればなれになりません。みんないっしょにかたまって、トットと羊飼いのあとについて行きました。

この羊飼いは背も高く、からだも大きく、なかなかりっぱな人でしたが、すこしばかり知恵が足りませんでした。それでも、ある学校にはいって、ほかの人が二年で卒業するところを三年も四年もかかって、羊や豚の世話をすることを見習いました。動物の飼い方から、病気の時の世話のしかたまで、その学校で覚えました。それから牧場へ雇われてきたのです。広い世の中には、もっと知恵があって、それでもぶらぶら遊んでいる人もたくさんありますのに、神さまはこの知恵の足りない羊飼いに働く仕事をあたえてくだすったのです。