Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちからもち

力餅

島崎 藤村

Lesen Sie 力餅 (ちからもち) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 65.974 Zeichen · 130 Bildschirme

Aozora Bunko

」

と言って、こんどは山からその日の祝いにやってきますが、それがおいしいおいしいかしわもちです。

こんなすっきりとした気象と力のこもったしょうぶの節句が、みやびということを忘れない桃の節句とともに、一年に一度はかならずほうぼうの家へたずねて来て、あらゆる女の子や男の子のところへみやげを持って来てくれますよ。

毎年のことと言いながら、どうかしてよい年を送りたいと思わないものはありませんから、いろいろな祭の日が順にやってきますと、こないだは建国祭、次にはなんの記念日というたびに、ほうぼうの家では日の丸の旗を出すやら仕事を休むやらして、そういう日をよろこび迎えます。その中でも、三月と五月の節句の祝いの日ほど、だれにも長いおなじみのものはありません。おとなですら、その日を迎えて一生に二度とは来ない少年の時をなつかしみます。女の子にとっては桃の花のつぼみのような年ごろから、男の子にとってはしょうぶの葉のような伸びゆくさかりの年ごろから、山のものを祝い、海のものを祝いして、新しいおべべに着かえながら、そういう節句にめぐりあうというのも楽しいではありますまいか。