Japanische Klassiker mit Furigana
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ちからもち
力餅
島崎 藤村
Lesen Sie 力餅 (ちからもち) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 65.974 Zeichen · 130 Bildschirme
古い言い伝えによりますと、尊は大きな山を越して峰まで行き着きたもうころには、ひもじくなられた。そこで山の中で食事をしたもうた。そこへ山の神が尊を苦しめようとして白いしかの姿となり、尊の前に立ちあらわれました。そうです、白いしかです。あやしく思われたものですから、尊はすぐにんにくの「つぶて」を投げつけられたところ、それが目にあたってあやしい鹿を殺しました。その時です、尊は道を見失いまして、出るところがおわかりになりません。さいわいにも、一匹の白い犬は道を知っていて、尊を導き顔に見えたものですから、そのあとについて行くうちにやっとのことで美濃の国のほうへ出られたということです。
後の世のものはこのお道すじを考えまして、おそらく尊は伊那の谷のほうから御坂峠にかかられ、それから霧が原の高原へと出られたことであったろうと申します。また、あの日本武尊のご一行が越後を出た吉備武彦に会いたもうたのは、今の湯舟沢から、中津川、あるいは大井あたりまでの間かとも申します。というのは、越後、越中、飛騨の国あたりから信濃の国へかけて、また西は木曾川のある美濃の国の苗木までの道すじはずっと大昔からの道というからであります。