Japanische Klassiker mit Furigana
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ちからもち
力餅
島崎 藤村
Lesen Sie 力餅 (ちからもち) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 65.974 Zeichen · 130 Bildschirme
第一章 十の話
一 時計の言い草
いささかの力餅が、そういう時のわたしたちを力づけてくれます。まあ、この小さな本は、わたしが皆さんのために用意した力餅で、ほんのこころざしばかりの贈り物なのです。
第一章 十の話
一 時計の言い草
皆さん、おいでなさい。お話ししましょう。まず時計の言い草から始めましょう。
学校生徒が先生から、「スピード時代」ということを教わって来ました。なるほど、先生の言われるように、今は「つばめ」のような早い汽車もあります。以前には船で四日も五日もかかるところを、わずか二時間か三時間で飛ぶような飛行機もあります。これがスピード時代かと思いますと、学校生徒はおどろきまして、今にもっと早い汽車ができ、もっと早く飛ぶ飛行機のあるような時も来るのだろうかと、そう思いました。おうちに帰って柱の古い時計を見ますと、時計は昼も夜も休みなしに、いつでも同じように動いているではありませんか。
「そんなスピード時代が来てごらん、お前はそれで間に合うのかい。」
と学校生徒が問いました。すると、古い時計はあいかわらずカチカチ音をさせながら答えて言うことには、
「そうみんな同じように動いたら、何も動かないように見えますよ。