Japanische Klassiker mit Furigana
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ちからもち
力餅
島崎 藤村
Lesen Sie 力餅 (ちからもち) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 65.974 Zeichen · 130 Bildschirme
三 くりの子供
あっちでも「グッ、グッ」こっちでも「グッ、グッ。」――その声は遠くまでだんだんひろがって行きまして、いつのまにか谷の中はかわずの声でいっぱいになりました。
三 くりの子供
くりの子供は三人の兄弟のように、同じ一つの青い「いが」の中に成長しました。この子供たちは、頭の先のちょんととがったところから、小がらでふとったところまで、おたがいによく似ていまして、どれが兄やら弟やらわからないほどでした。広い世の中にはふたごと言って、いっしょに生まれてくる子供たちもありますが、これはふたごでなくて三つ子でした。それに、めずらしいほどの仲よしで、一つの「いが」のふところに押し合って大きくなるうちに、まんなかに生まれた子供なぞは息も苦しいほど、ふたりの兄弟の間にはさまって育ちましたが、それでも「だれが押していけません」と言ったことはなく、おたがいにかたく抱き合って、親木の腕にぶらさがっていました。ちょうど、そろって成長するのを楽しみにする三人の仲のいい兄弟のように。
小屋に働いているおじいさんがこの子供たちを見に行くたびに、青い「いが」まで秋らしい色がついて、涼しい風にゆられていました。