Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

同時に、きらりその目が鋭く光りました。のっそり近づいて、抜きとりながら手にとりあげてみると、二筋三筋長い髪の毛が巻きついているのです。しかも、平打ちのその銀かんざしの飾り腹に紋があるのです。まさしく、だきみょうがの透かし彫りが見えるのです。――名人のことばは、当然のごとく伝法にさえ渡りました。

「弟子のあにい! おい、こら、弟子のおにいはん!」

「へ?」

「嵐三左衛門の紋はどんなやつじゃ」

「このとおり羽織にもございますが、うちの師匠はかたばみでござんす」

「江戸五郎のはどんな紋じゃ」

「江戸屋はんのはたしか――なんだっしゃったろな。ええと……?」

「だきみょうがか!」

「そうでござんす。そうでござんす。たしかにそのだきみょうがでございました」

聞くや、名人はとつぜんかんからと笑いだすと、吐き出すようにいいました。

「暑いさなかを人騒がせするのにもほどがあらあ、おれが出かけるにもあたるめえ。のう、江戸のあにい、伝六親方、おめえだいぶべっぴんにご執心のようだったから、ひとっ走り駒形河岸へいって、気に入るように締めあげてきなよ」

「え……?」

「えじゃないよ、とんだ食わせ者にもほどがあらあ。