Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
しかも、男雛ばかりか、女雛もそろっているうえに、そのまた男雛が、名人のこわきにしてきた問題のまがい雛と、形も同じ、塗りも同じ、着付けの京金襴の色までがまったく同様同形同色でしたから、名人のことばがさらにさえました。
「あのようにたくさん、どうしたというのじゃ!」
「よく売れるから仕入れたんでございますよ」
「なに! よく売れるとな! それはまた、いったいどうしたというのじゃ!」
「評判というものは変なものですよ。なにしろ、内藤様の古島雛といえば、もともとが見ることも拝むこともできないほどのりっぱな品だとご評判のところへ、あのとおりほかの内裏雛とよく比べてごろうじませ、こちらのまがい雛がまた比較にならんほどずばぬけてよくできておりますんでな、どこから評判がたちましたか、ことしは古島雛のまがいが新品にできたそうだとたいした人気で、どんどん羽がはえて売れるんですよ」
いっているさいちゅうへ、それを裏書きするかのように、景気よく飛び込んできたのは、細ももひき、つっかけぞうりの、きりりとした江戸名物伝法型のあにいです。
「ちくしょうめ、なるほどたくさん並んでいやがるな。