Japanische Klassiker mit Furigana
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よしだしょういん
吉田松陰
徳富 蘇峰
Lesen Sie 吉田松陰 (よしだしょういん) von 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.622 Zeichen · 269 Bildschirme
第五 天保時代
それ外国てふ思想は、日本国てふ観念を生ず。日本国てふ観念の生ずる日は、これ各藩てふ観念の滅ぶる日なり。各藩てふ観念の滅ぶ日は、これ封建社会顛覆の日なり。果して然らば歴史の眼中には、既に明治四年の廃藩置県を、寛政、文化の時代に予想したるや知るべきのみ。文化よりして文政、文政よりして天保、天保よりして嘉永、安政、これ実に円石を万峰の上より転ずるなり。
第五 天保時代
異なるかなこの子、七書をして六経と光を争わしめんとすと。これ松陰が十一歳の頃、長門侯毛利慶親の前に、『武教全書』を進講したるに際し、侯が嘆賞せし語にあらずや。彼は出でて吉田氏を続ぐ、吉田氏は、世々山鹿流の兵家にして、韜は則ち彼の家学なり。蛇は一寸にして人を呑むの気象あり。如何に当今の時勢は、この英発秀鋭なる小童の眼孔に影じたるよ。吾人をして少しく語らしめよ。
内潰外逼の危機は、日一日より近づけり。天保十一年は如何なる歳ぞ。かつその前後の年代を顧りみ見よ。
一時人目を聳動したる寛政の改革も、今は全く荒廃せり。幕府は財政に窮乏し、随って窮乏すれば、随って金銀吹換に托して、悪性の貨幣を鋳造し、これを鋳造するに随い、物価騰貴し、小民を疚しめたり。