Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
、第4水準2-12-11)りました頃で、五日の宵月は木の間に傾きほのぐらく、庚申塚までは三町ばかり手前の所まで参りますと、馬は自然に主人の危難を悟ったものか、足が進みませんで、段々跡の方へ退りますゆえ、
多「青、困るべえじゃねえか、ヤイ青、荷を皆な下してしまって空身に成てゝ歩けねえ事はあんめえ、遅く帰ると母様に叱られるから急いでくんろよ、そう後へ退ッちゃア困るべえじゃねえか、青々どうした青」
と言いながら力を込めて手綱を引きますけれど少しもきゝません、引けば引くほど馬はだん/\あとへ退るから、多助は涙ぐんで馬を引出そうと致しますが、中々動きません。すると後の方から荷を担いで来る人の足音に、只見れば幸右衞門の伜圓次郎と云って、今年廿五歳になり、多助とは極中好しの友達でございます。
圓「其処に居るのは誰だ」
多「圓次どんかえ、何にねえ己ア元村まで往った帰りだが、己ア青が此処で急に動かなくなって、打っても叩いても後いべえ退って困るだ」
圓「そりゃ困ったナ、己見てくれべえ」
と云いながら荷を卸し、馬の傍に寄り、
圓「これ青や、どうしたゞ、これ後へ退るか足でもどうか成ってるか、痛む