Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

八も追ん出されべえが、五八が出れば誰も汝に構う者がねえから、汝にろくな食い物もあてがうめえ、汝え可哀そうでなんねえから己も出めいと思うが、己が家に居れば殺されてしまうによって出て往くんだから、何卒汝は辛え所も辛抱して居て、己が江戸で金を貯めて帰って来るまで丈夫でいてくんろよ、ヤア、ヤア、青、青」

と誠に我が兄弟か奉公人に物をいう如くに言い聞かせながら、馬の前面を撫で摩りまして、多助は堪り兼て袖を絞って、おい/\泣きますと、多助の実意が馬に感じましたか、馬も名残を惜む様子で、首を垂れてさも悲しげに泣出しまして、其の涕が雨の如くはら/\/\と砂原へ落ちまするのを見て、多助は尚更悲しく、

多「おゝ青、汝泣いて呉れるか、有がてえ、畜生でさえも恩誼を知り名残を惜むで泣いてくれるに、それに引換え女房おえいは禽獣にも劣った奴、現在亭主の己を殺すべえとする人非人め、これ青、己が出れば原の父子が家へ乗込むで来るに違えねえ、そうすれば鹽原の家は潰れるに違えねえから、汝辛かんべえが何卒己の帰るまで家に辛抱して居て呉んろよ、よう、よう」

といいながら行きにかゝりますと、馬が多助の穿いている