Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
のは当然だアね」
五「駄目でがんす、婚礼はなりやしねえ、よく考えて見なせい」
かめ「お前が何も知っている訳はねえよ」
五「それでも多助さんが死んだか生きているか知れねえのに、婿を取るというのは情ねえこんだ、これ、多助さんは三百石持の旦那様だのに、家にいれば小言べえ云われるので、外へ出て泣々歩くから村の者べえじゃアねえ他村の者にまで、泣き多助と名を附けられるのもお前さまが宜くねえからだ、多助さんは現在あなたの甥じゃアねえか、それをいびり出して婿を取るという法がありやすかえ、私い何うしても取らせねえ」
かめ「彼アいう事を云やアがる、主人が勝手にするんだ、黙っていろ、ぐず/\いうなら出て往きな」
えい「奉公人の癖にお母さんに逆らうなら出て往きな」
五「出ねえや、出ませんよ、私ア先の旦那様に長く御奉公をして、西も東も分らねえものが旦那様の丹誠で、今では馬通いもつけられるように成った恩があるから出られねえ、多助さんが居なければ此の家は猶お危ねえよ、マア貴方考えて見なせえ、御城内の者が百姓の家へ養子に来ても、何月の幾日に何の種を蒔けば、何月の幾日に芽をふくという事を知りアしねえ、其様な者を婿に取れば此な家は潰れるから駄目だ」