Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
ような事があり、又間が悪いと途中で手水が出たくなって、あゝ何所かに手水場があれば好いと思うと、幸い三疋立ちの雪隠があるから入ろうとすると、皆な咳払いをして塞がって居たり、横浜へ往くのに汽車に乗ろうと思って大急ぎで人力車で停車場へ駆付けると、汽車がピイと出て往ってしまったり、天気が好いと思って合羽を脱いで外へ出れば雨が降って来たり、芸者を買えばブツ/\と憤ってばかりいたり、総て十分にいかんものでございます。多助のような好い人は神も仏も附添って居るかと思うと、前囘に申上げたような難渋な目に遭い、自分が曳馴れた馬に別れを告げて漸く岩上村へ掛りますと、胡麻の灰道連の小平と仁助に会って土足に掛けられ、抜刀を突付けて、さア金を出さなければ殺すぞと云うので、多助は青くなり、掌を合せ「何卒免しておくんなさい、裸体にでも何にでもなるから」と云うのを耳にもかけず、
小平「仁助、剥いでしまえ」
と云うので多助の着物を剥ぎますと、着て居るのはぼうた布子で、バッタリと落ちたのは六百文。
仁「兄いほんとに六百しかねえぜ」
小「手前ほんとに六百しかねえのか、縁起が悪いや、夜が明けてしまう、起ろ/\」