Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

と云われ、多助は裸体で小平を拝みますと、

小「縁起が悪い奴だ」

と云いながら、今多助が起き上ろうとする処を土足で胸を蹴たから後へ逆さま、利根の枝川の流れへドブウンと落ちまして、多助は流されましたが、川が浅いから漸くの事で這上って来ますと、両人の者は居りません。着物はなし六百文の銭は差が切れ、彼処此処へ散乱致して居りますのを拾い集めて漸く四百幾文、五百に足りない銭を、これでも命の綱と思い、ずぶ濡れになって前橋の手前まで来ると、少し日があたって来ました。朝日のさすのに裸体でも歩けないから、宿の取付に古着屋がありますから、百五十文出して襦袢を一枚買って、帯がないから縄を締め、あまる銭で木銭宿へ泊り、四日路かゝって漸く江戸表へ着きましたが、其の頃は只今と違って路が難渋でございまして、殊に多助は江戸の勝手を知りません、何処と云って頼る所がないが、江戸という所は桂庵と云うものがあって、奉公人の世話をするそうだが、それには受人がなければいけまいと思い、ふと考え付いたのは、十四年前に別れた実父鹽原角右衞門様は、阿部伊豫守様の御家来であった