Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

二

水に移るは夕日影、さしひらめく刀の光り、右内は心がせきますから、サア/\/\と責めつけられ、下では只人殺々々と云っている。此の時向う山を通りかゝりましたのは鹽原角右衞門で、先刻右内に別れてより、家に帰って只うつ/\と致して居りましたが、「お猟にでもいらしった方が宜しゅうございましょう」と女房の勧めに、鉄砲を担いで山狩に出ましたが、小鹿を見失って帰る折から、向の岸で「盗賊々々」という声がするが、雑木山の林で生茂って、下は薄暗く、確とは見えませんが、旅人が山賊に出逢ったに違いないから助けてやりたいと、片膝立って有合わす鉄砲に玉込めいたし、引金へ手を掛けて、現在自分の家来なる忠臣岸田右内と知りませんから、胸元へ狙いをつけましたが、是から何う相成りますか、この次に申上げます。

二

引続きまする鹽原多助一代記は多助が八歳の時のお話でござります。彼の岸田右内は忠義のためとは云いながら、心得違いに見ず知らずの百姓が五十両懐中致して居りますを知って、無心を云いかけますと、彼の百姓は驚きまして争いとなり、右内は百姓の転びし上へ乗っかゝり、お主のためには換えられぬと、嚇して五十金を奪おうとする。