Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

善「買物があると云って二十両と云えばお前の身に取っては些と多すぎるようだが、一体何にするのだ、冗に遣ってはいけないよ、したが何も別に道楽もない男だから心配もあるまいが、何うしたもんだろうのう和平どん」

和「冗喰い一つしない堅い男ですが、二十両とは些と大金ですな、冗に遣ってはいかんぜ」

多「私冗なことには三文も遣いやしねい、天下のためなら遣いやす」

善「大きな事を云って、何にするんだ」

多「左様なら旦那様申し上げますが、私毎日々々炭車に積んで青山へ往きやんすが、押原横町のお組屋敷へは車を曳込む事が出来やしねえから、横町へ車を待たして置いて、彼所から七八町の長い間炭担いで往きやんすのだが、来年の二月頃までは霜解がして草鞋でも草履でも辷って歩けねえ、霜柱がハア一尺五寸位もありやんして、其の霜解の中を歩いてまいり、帰りに水戸様前の砂利の中へ入るもんだから草鞋も忽ちぶっ切れて、日に二足位は入って誠に冗だアから、私思うに、押原横町から長安寺門前まで押原通りへずうッと残らず玄蕃石を二様に並べて敷詰めたら、誠に路が宜くなって、皆の仕合せだと思いやんすので、石買って敷きていから金二十両お貸しなすって下せえ」