Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
十七
久「こんなには戴けません」
杢「皆喰べなくっても宜しい、余ったら持って帰って子供にお上げな」
久「これは恐入りました、御大家様は違ったもんでございますな、一寸お菓子にも饅頭を三十も四十も積上げてお出しなさる、大きなものでございます、矢張其の人に備わる徳不徳で、私なぞは精出して明樽を買って歩くのでございますな、有難うぞんじます、時に樽はお幾つございますな」
杢「樽を売るのじゃない、少し相談をしたい事が有りますのだが、久八さん誠に恥入った事ですが、藤野屋杢左衞門折入って、此の通り手を突いて願いたい事があるのだが、何うぞお聞済みを願いたい」
とこれから縁談の事を申入れるというお話でございますが、一息つきまして直に申上げます。
十七
多助が身代を仕出しますには、女房が悪くっては迚も身代を大きくする事は出来ません。多助の女房になりますのは前囘に申上げました通り、御用達藤野屋杢左衞門の娘お花で、実に別嬪でございます。女は容貌形ばかり美くっても心掛が悪くっては何にもなりませんが、此のお花さんは海も山も備わった、実に何んとも云えない佳い娘で、此の御用達の娘が計り炭屋へ嫁に行くと云うは実に妙なもので、縁と云う