Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
花「はい/\」
多「それには倹約をしなくっちゃアいけねえ、吝嗇にするのじゃアねえ倹約をするだよ、吝嗇とは義理も情も知らねえで、奉公人などに食う物も喰わせず、着る物も着せねえで人を困らせても構わず無闇に金を貯るのを吝嗇と云って極いけねえのだ、それから自分が一杯食う物を半分食って、彼れは欲しい、買いてえと思っても堪忍してやれと云って半分にして置く、それが倹約の本だ、それを天地に預けて置けば利が附着いて来る、其の時は五枚でも十枚でも一時に着られるようになるから、十年が間稼がなければなんねえ、今に子供でも出来ると骨え折れるから確かりやって呉れ」
花「どのようにも倹約を致します、御膳は一度ぐらいにしましょう」
多「お飯はどんと食ってもいゝのだ、そこで倹約がいゝと云っても、明日が日死なねえものでもねえ、其の時此の家へ来て芝居見物一つ花見一つしねえと思うと愚痴が出て死ねねえものだから、己が一遍は見せる、花見でも芝居でも花火でも何でも一遍は見せる、美い着物も一遍は着せるが、二度とはいけねえ、一遍ずつだよ、それを駄目だと云うなら今の中帰る方が宜い、早い方がいゝよ、それが気に入らなければお前は器量があって、何処へでも往ける