Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
角「仕様がねえな、五八や/\、此処へ来う」
五八「何んだかねえ」
角「早く此処へ出て来う、何処え往った」
五八「己ア人殺し/\と云うから、怖かなくって堪りやしねえから、此処に引下って居りやすのだ」
角「今此の娘子が身い投げようとして、留めても肯かねえから此処え来て手伝って押えてくれ」
と言われ五八出て参り、
五八「なに身い投るって、止しなせえ、止すが宜えよ、此んな小けえ所へ這入って死ねるもんじゃアねえ」
角「なアに母様に済まねえから身い投るだって」
五八「よすがいゝよ、死んじゃア命がなくなるよ」
角「当然の事だ、娘ッ子私ア田舎者ですが、此の火事に焼け出され、彼方此方迯って、包を背負たまゝ泊る所もねえので、此処らをうろ/\して居る所だが、貴女の死のうとするのを見掛け、どうも此の儘見捨てゝ往く訳にゃアいきやしねえから、貴方の家まで一緒に送って上げやんしょう」
娘「有難うございますが、私も焼出されて家はないのでございます、赤坂の火事で焼け出され、深川櫓下の親類共へ参って居りますと、今晩の火事で焼けてしまい、行き所はございません」
角「仕様がねえ、困ったもんだ