Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
お清「おやまア右内だよ、旦那岸田右内でございますよ」
鹽「おゝ右内か、懐かしかった」
と云われて右内は涙ぐみ、
右「えゝ、そんなお身形にお成りなさいまして、此様な山の中にお出でなさいますか、お情ない事でございますなア」
鹽「いやもう浪人して、別に便る所もないから、此の村に元家来の惣助という者がいるから、それを便って来て、少しは山も田地も持っていたが、四ヶ年あとの出水で押流されて、どうも仕方がないから此の通り秋は樵をして、冬になれば猟人をして漸々に暮している、実に尾羽打枯らした此の姿で、此所で逢おうとは思わなんだのう」
右「へい/\私が家出をしましたのは八年あと、其の時はさぞ御立腹をなさいましたろうな」
鹽「其の折は悪い奴、主人の妹をそゝのかし、家出をいたすは不埓者と云っていたが、此の五六年此の方懐かしくて、実に逢いたく存じていたな」
清「そうして妹のおかめは無事でいるかえ」
右「へい達者でございます、お宅を家出しましてから、只今では本郷の春木町に裏家住いをして居ります、外に斯うという事も存じませんから、只今では斯うやって旅商いをいたして居りましても、あなたにお目にかゝってお詫事をして戴きたいと、旦暮存じて居りましたが、此様な山の中においでとは存じませんが、沼田の方にいらっしゃるという事ですから、日光から山越