Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.112 Zeichen · 362 Bildschirme
小金ヶ原から踊り抜いて来た連中は民衆の階級であります。彼等はのぼせ上ってところ嫌わず踊るから、ついにはふん縛られたりするようなことになる。ここの中で踊っている連中は、どんなに間違っても縛られることはないから、男と女とが抱き合ったりなんかして、盛んに踊っているのであります。
われら笛吹けども踊らず、と昔の人は言いましたが、笛を吹かないでも、このくらい内と外とで踊れば充分だろうと思われます。茂太郎はそれを見ていると、みんな立派な人たちが、いい年をして、どうしてまた、あんなに食いついたり、抱き合ったりして、臆面もなく踊れるのだろうと思いました。けれども、この人たちは、かの民衆階級のするように、決して無暗に馬鹿踊りをするわけではありません。こうして出来た入場料を、みんな慈善事業に寄附しようという、非常に高尚な目的でやっているのですから、食いついたり、抱き合ったりして踊ったりしたところが、その性質がおのずから違っていることを茂太郎は知らないから、ただ笛を携えて、しきりにながめているばかりです。
さて、ここでひとつ笛を吹いたら、たしかにあの人たちを驚かすことはできると思いました。