Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
じょちゅうくん
女中訓
羽仁 もと子
Lesen Sie 女中訓 (じょちゅうくん) von 羽仁 もと子 (はにもとこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.701 Zeichen · 52 Bildschirme
れていやだったというふうなことを、だらだら書くようなのは、役にも立たないことだと思います。
毎日毎日その日にみえたお客の批評と、主家に起こったつまらない出来事を、まわらぬ筆で、その日記に書いていた女中もあり、きょうも残りもの、きょうも残りものとおかずの小言ばかりを書いていた女中もあったと、この間あるところでもみなさんのお話にうかがったことでした。そうしてその残りものというのは、そこのお家は、お年寄りもお子さんもない、しかもご主人がお留守がちなので、ご飯のたびにばたばたしないでもと、まめやかな奥さんだものだから、裁縫をするそばの火鉢で、丹念に煮物をする。それが小人数なだけに、昼の煮物が晩にも残り、あすにも残ることはありがちだけれど、そのたびには気をつけて、めったに同じおかずの続かないように、続くときはちょっとあしらえには別のものをつけておくというような心くばりをしていることを知らないわけではないくせにと、ほんとうに女中の日記というものは、おそろしいと思ったということでした。
家の中にばかり立ち働いているので、毎日毎日気のつくことは、その家の中のことよりほかにない。