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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

Lesen Sie 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) von 徳冨 蘆花 (とくとみろか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.742 Zeichen · 256 Bildschirme

Aozora Bunko

よく詠んでありますのねエ」

「なに? すがすがしくも散る? 僕――わしはそう思うがね、花でも何でも日本人はあまり散るのを賞翫するが、それも潔白でいいが、過ぎるとよくないね。戦争でも早く討死する方が負けだよ。も少し剛情にさ、執拗さ、気ながな方を奨励したいと思うね。それでわが輩――わしはこんな歌を詠んだ。いいかね、皮切りだからどうせおかしいよ、しつこしと、笑っちゃいかん、しつこしと人はいえども八重桜盛りながきはうれしかりけり、はははは梨本跣足だろう」

「まあおもしろいお歌でございますこと、ねエ奥様」

「はははは、ばあやの折り紙つきじゃ、こらいよいよ秀逸にきまったぞ」

話の途切れ目をまたひとしきり激しくなりまさる風雨の音、濤の音の立ち添いて、家はさながら大海に浮かべる舟にも似たり。いくは鉄瓶の湯をかうるとて次に立ちぬ。浪子はさしはさみ居し体温器をちょっと燈火に透かし見て、今宵は常よりも上らぬ熱を手柄顔に良人に示しつつ、筒に収め、しばらくテーブルの桜花を見るともなくながめていたりしが、たちまちほほえみて

「もう一年たちますのねエ、よウくおぼえていますよ、あの時馬車に乗って出ると家内の者が送って出てますから何とか言いたかったのですけどどうしても口に出ませんの。