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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

Lesen Sie 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) von 徳冨 蘆花 (とくとみろか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.742 Zeichen · 256 Bildschirme

Aozora Bunko

六の三

「養生には逗子がいいですよ。実家では子供もいますし、実家で養生さすくらいなら此家の方がよっぽどましですからね」

冷たくなりし茶をすすりつつ、母は少し震い声に「武どん、卿酔っちゃいまいの、わかんふりするのかい?」じっとわが子の顔みつめ「わたしがいうのはな、浪を――実家に戻すのじゃ」

「戻す? ……戻す? ――離縁ですな※(感嘆符二つ、1-8-75)」

「こーれ、声が高かじゃなッか、武どん」うちふるう武男をじっと見て

「離縁、そうじゃ、まあ離縁よ」

「離縁! 離縁※(感嘆符二つ、1-8-75)――なぜですか」

「なぜ? さっきからいう通り、病気が病気じゃからの」

「肺病だから……離縁するとおっしゃるのですな? 浪を離縁すると?」

「そうよ、かあいそうじゃがの――」

「離縁※」

武男の手よりすべり落ちたる葉巻は火鉢に落ちておびただしくうち煙りぬ。一燈じじと燃えて、夜の雨はらはらと窓をうつ。

六の三

母はしきりに烟る葉巻を灰に葬りつつ、少し乗り出して

「なあ、武どん、あんまいふいじゃから卿もびっくいするなもっともっごあすがの、わたしはもうこれまで幾夜も幾晩も考えた上の話じゃ、そんつもいで聞いてたもらんといけませんぞ。