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Japanische Klassiker mit Furigana

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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

二

皆さんもご承知のとおり、俊夫君はしばしば実験室の中で事件を解決しますが、死人の身元を検べるためには、時として方々へ出かけていって、色々な人に尋ねなければなりません。この事件でもそれがかなりに俊夫君の身体にこたえ、さればこそいつもこの事件の話が出るごとに「骨が折れた」という嘆息をもらすのであります。

二

皆さんは、たぶん上野公園の高台から、浅草方面一帯をご覧なさったことがございましょう。観音堂すなわち金龍山浅草寺から、だんだん眼を左の方へ移していきますと、眼界の尽きようとするところに、三つのあまり大きくない寺院が並んで立っております。

これは、旧幕時代に、将軍さまの御声がかりで建てられたという由緒のある寺でありますが、明治時代になってからは、さほど内輪が豊かでなくなり、かなりに荒れてきたのであります。宗派は浄土宗でありますが、住職は三ヶ寺とも度々代わります。でも、檀家の墓をあずかっているために、どうにかこうにか持ちこたえてはいけるようです。

関東の大震災の際もこの三ヶ寺だけは不思議に焼けのこり、付近の罹災民の避難所になりました。その後この付近は復興も遅々として進まず、寺はいよいよ荒れていくばかりですが、今は三ヶ寺とも、相当な住職と寺男とが住って、檀家の評判もよいということであります。