Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
これがつまり蓋然の法則の応用なのです。しからばこの男は、殺害の際、どんなことを考えるであろうか。殺害の動機はおそらく大村氏を中心として考えて、稲村が石川を脅迫したのではないかと思われます。
そうして石川は稲村を殺そうと決心したのですが、夜の十二時近くに、寂しい方面に進んでゆくということは、相手に気づかれやすいから、殺害が墓地で行われたものとすると、稲村はまったく自然にそこまで歩いてきたと考えるより他ありません。
しかも十一時半から十二時までの短い時間に殺されたとすると、死体が他所から運ばれたとは考えられませんから、どうしてもあの墓地で演ぜられたに違いありません。そうするとあの寂しい墓地の中へ入りこむさえ、おそらく被害者は何の不自然なく入ったに違いありません。
しからばそれはどういうことを意味するでありましょうか。すなわち稲村自身がそこに住まっているか、または石川五郎がそこに住まっているのでなくてはなりません。ところが凶行の演ぜられた東泉寺には、住職と寺男以外に誰も住まっていません。
そこで僕は考えたのです。そうして考えてゆくにつれて、はじめて死体を臨検した時のことを思い出したのです。