Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
そうして坊ちゃんを連れ戻してきます」
富田氏は俊夫君のこの自信のある言葉を聞いて、安心したような顔をして再会を期しつつ出てゆきました。
「俊夫君、本当に君、豊さんを取り戻せると思うかい?」
と、紳士が去ってから私は不安げに尋ねました。
「分からぬよ」
「え? だって君、今、いかにも取り戻せるように言ったじゃないか」
「そりゃ君、お父さんを安心させるためさ」
「で、君は三万円を持って悪漢に相手になりにゆくつもりか」
「そうよ、兄さんと一緒なら何でもないさ」
「すると、君はその悪漢を見のがしてやるつもりか」
「いいや、捕まえてやる」
「どうやって?」
「三万円渡しておいて、安心させてから捕まえるんだ」
「もうその計画は立っているかい?」
「いやまだ、これから晩までに考えるんだ」
それから俊夫君は夕方まで実験室へ入って何事をか考えておりました。
夕食を済ますと間もなく、意外にも富田家の自動車が私たちを迎えにきました。
「拳骨団から、時間を変更してきましたから、これからすぐ来てくださるようにと主人から命令がありました」
と運転手は語りました。
私たちはさっそく用意をしました。街へ出るなり、気の早い俊夫君は、自動車に飛び乗りました。