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Japanische Klassiker mit Furigana

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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

と申しました。

僕はしかし黙って、どうしたならば彼らの裏をかいてやることができるかとしきりに考えました。するとその男は、『じたばたすると承知しないぞ』と言い置いて階下へ行き、他の男と何やら語っておりました。

そこで僕は、まず室の中を見まわしました。室は六畳敷で床の間がついておりましたけれど畳は薄黒く古びて、塵埃がいっぱいたまり、汚い電灯がさびしくともっておりました。

僕はそこで、そっと雨戸に近よって節穴から戸外を見ると、はるか向こうに寺の屋根が見え、眼のまん前に寺の門が見えました。その他には何も見えなかったので、再び室の中に座ると、とつぜん近くに汽車の通る音が聞こえました。で、僕はその家が鉄道の付近にあることを知りました。

しかし、それだけでは市中か郊外か分かりませんでした。そこで僕はじっと考え、ふと、いいことを思いつきました。それはもし畳の上の塵埃を集めてその中に何があるかを検べたなら付近にどんな工場があるか分かるだろうと思ったのです。

東京の家の塵埃はたいてい付近の工場から来るものです。僕は手早く手帳の紙を破り、畳の上の塵埃をできるだけたくさん手で集めて包みました。