Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
と言いました。富田さんは豊さんを下へおろして、包みを開きましたが、それと同時に、
「あッ、妻が持っていった三万円だ!」
と叫びました。
「そうです。それからこれを見てください」
と言って汽車の二等切符を四枚ポケットから出して小田さんに渡しました。
「神戸行か、なるほど。だがどうして、君は三万円を取り返した?」
と小田さんは尋ねました。
「豊さんを抱きあげ、お母さんに押しつけて怒らせたとき、僕は僕のもっていった新聞紙を包んだ風呂敷包みとすりかえたのです。僕はこれでもすりの研究をしたことがあります。今まで一度も応用したことはなかったですが、暴にむくゆるには暴をもってすべきだと思い、今夜はじめて役に立たせました」
「で、君はどうして彼らの住家を知るつもりか」
と小田さんは俊夫君の機敏を褒めてから尋ねました。俊夫君は、再び顕微鏡をのぞいて言いました。
「むこうの家の塵埃の中に、小麦の粉とカルシウムと粘土(すなわちセメント)の粉とがまじっているのです。ですから製粉会社とセメント会社が近くにあって、しかも鉄道が通っているところです。多分それだけで、あなたたちには分かるはずです」