Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
それから」
と、お安さんを呼びよせ、
「留吉にはあさっての夜まで、一匹も魚を食べさせないようにしてください。きっとですよ」
俊夫君はさらに、小田さんに向かい、
「どうも色々ご苦労様でした。これから東京へ帰りがてら、明後日の夜の手順を、相談いたしましょう」
俊夫君が道々話したところによると、芝居といっても、普通劇場で行われているようなものではなく、二人の役者に、お豊さん殺しを演じさせるというのでした。すなわち、一人をお豊さんに扮装させ、今一人を曲者に扮装させて、なるべく、お豊さんの殺された時の光景に近い状態を実演させようというのでした。
俊夫君の説によると、人間の死ぬ刹那には、人間の霊魂は第一に愛するもののところへゆくから、白痴はきっと母親の殺されたときに眼をさましたに違いなく、したがって、おそらく犯人の顔は見たに違いない。けれど残念なことに彼はそれを口に出すことができないのである。そこで今、彼の前で当夜の光景を再演したならば、きっと犯人を思い出し、二十人のうちの誰かに飛びかかっていくに違いない。そうすれば、その飛びつかれた男が犯人であるというのでした。