Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
この時、龍太郎は血相をかえて俊夫君に近寄りました。
「何を? 君はどうして僕を犯人と言うのか」
と、彼はいざといわば俊夫君におどりかかろうとする権幕を示しました。
「まあ静かにお聞きなさい」
と、俊夫君は言いました。
「あなたは昨夜、七時から九時までを散歩したとおっしゃったそうですが、それは嘘です。あなたはたしかに、昨夜佐久間さんを訪ねました」
「どうしてそれが分かるのかね?」
と、小田刑事がそばから言いました。龍太郎は物をも言わず俊夫君を見つめました。
「小野さんはいま、昨日、佐久間さんがモーニング・コートを着ていたと言ったでしょう。ところがさっき老婆の話によると佐久間さんは、会社へは普通の背広を着ていって、夜の会合に出かけるために、夕食がすむとすぐモーニング・コートに着替えたのだそうです。
してみると、小野さんは昨夜佐久間さんのモーニング姿を見られたわけです。そうして、うっかり昨日会社でも佐久間さんがモーニングを着ていたと思いちがえたのです」
これを聞くなり、龍太郎の顔はサッと青ざめました。彼の全身は震えました。
「しかし」と、龍太郎は声をからして反抗しました。