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Japanische Klassiker mit Furigana

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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

第四回

無論、川上糸子は伊豆山から帰ったのであろうが、そもそもこの事件の中心なるものが、どこにあるのかさっぱり見当がつきませんでした。

ところが、事件はさらにいっそう分からなくなったのであります。というのは、伊豆山へ電話をかけにいった刑事が、およそ二十分ほど過ぎて帰ってきて、小田さんに次のように語ったからです。

「川上糸子はまだ相州屋に滞在していて、しかも一昨日から気分が悪いといって床に就いているそうです」

第四回

一

女優川上糸子が、伊豆山の相州屋に滞在中であると聞いた時、俊夫君と小田刑事とは、互いに顔を見合わせて、さすがにしばらく呆然たる有様でした。まことに無理もありません。川上糸子はゆうべたしかに春日町の空家に、たとえそれが仮死であるとしても、死骸として発見されたのであるのに、伊豆山の相州屋では、一昨日の晩から気分が悪いと言って、床に就いているというのであるから、もし伊豆山に果たして糸子が臥床中であるとすると、その糸子がにせ物であるか、あるいは春日町の空家で発見された糸子がにせ物でなくてはなりません。

「どっちがにせ物だろうか」

と、小田刑事は俊夫君に向かって尋ねました。