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Japanische Klassiker mit Furigana

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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

そこで僕は藤田さんは他殺されたのだと判断しました。そうして、犯人は、自殺に見せかけるために般若心経を読んだ風に取りつくろったのだと推定しました」

こう言って俊夫君は相手の顔をじッと見つめました。瀬木の顔には驚きと恐れの色があらわれました。私は俊夫君の推理に感心しました。俊夫君は、かまわず続けました。

「しからばその犯人は誰でしょうか。老婆の話によると、戸のかけがねが皆かかっていましたから、誰もその夜、外から入った形跡はありません。すれば、老婆が犯人かもしれんということになりますが、老婆の腕では、藤田さんをしめころして、首を吊ったように見せかけることはできません。

そこで僕は考えたのです。これは家内の様子をよく知ったものの所為に違いない、たぶん犯人は日のうちにしのび込み、どこか押し入れの中にでも隠れていて、藤田さんを絞殺し、勝手知った仏壇の中から般若心経を取りだして自殺を装わせ、それから、朝まで待っていて、老婆が起きた後に、こっそり家を抜けだしたものだろうと推定したのです」

こう言って、俊夫君は再び相手の顔を見つめました。瀬木は化石したように、この不思議な少年の言葉に聞きいっていましたが、その顔は土のように蒼ざめ、一言も発しませんでした。