Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
「どこにいたっていいではありませんか」
「それじゃ、たしかにあなたは、一年ばかり藤田さんに会わなかったのですか」
「会いませんとも」
「そうですか、あなたがそれほど頑張るならば致し方ありません。けれども悪いことはできぬものです。あなたは一昨日の新聞に、藤田さんが、水野という弁護士に遺言状の書きかえを依頼するつもりだったということを読んだでしょう。
藤田さんの遺言状には、自分の死後は財産を全部、公共団体に寄付するということが書かれてありましたが、それを水野氏に頼んで、あなたにも一部分譲ることに書きかえようとしたのです。
ところが、あなたは藤田さんを殺したから、もはや一文もあなたの手に入らなくなりました」
これを聞いた瀬木はにわかに全身を緊張させ、思わず叫びました。
「何を言うのです。叔父の遺言状はたしかに全財産を僕に譲ると書いてありました」
「ははは、とうとう白状しましたね」
と、俊夫君は得意げに言いました。
「あなたは机の中の遺言状の写しを自分で見たのでしょう。あの遺言状は三ヶ月前にできたものです。一年以前から藤田家に立ち寄らぬものが、それを知っているはずがありません。