Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
ついてきた警官も、物珍しそうに顔を近づけてそれを見ましたが、もとより分かろうはずがありません。
「俊夫君、君にはもうこの暗号が読めたか」
と、私は尋ねました。
「いや、まだ分からん。しかし、多分、これを解けば、きっと重要な手掛かりが得られるだろう。さあ兄さん、これから温泉へつかって湯滝を浴びようじゃないか」
「え? 温泉につかる?」
と、私は驚いて聞きかえしました。
「にせ物の川上糸子が逃げた以上は、誘拐団も逃げてしまうじゃないか」
「だって誘拐団のいどころが分からなくっちゃ、捕まえようがないではないか。温泉につかるのは、この暗号を考えるためだよ。湯滝にでも打たれたら、きっと、いい考えが浮かぶと思うんだよ」
それから私たちは、東洋一の浴槽すなわち千人風呂に入りました。それから湯滝に身体を打たれました。俊夫君はうれしそうにはしゃいで、いっこう暗号を考えていそうもありませんでしたが、よく見ると、やはりその眼は血ばしって、心の奥で一生懸命に考えていることが分かりました。
やがて、俊夫君は一人で湯滝の壺に降りてゆき、その肩を打たせておりましたが、とつぜん大声で、
「兄さん、兄さん」