Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
この荒鷲町というのは、支那人街の一部でずいぶん殺伐なところなんだ。かねて警察でも目をつけていたんだが、命知らずの連中の寄り合い場所だから、かの蜂の巣をつついて怪我をするようなことになってもよくないからと、いわば見て見ぬふりをしていたんだ。
けれども今度という今度は事情が事情だから猶予することができない。そこで横浜警察署でも、いわば乾坤一擲の大勝負をするつもりで取りかかったんだ。
荒鷲町へ行くなり、先方もさるもの、すわ警察の手入れだと、阿片窟の連中は、抜け穴から逃れようとしたのだが、そこはかねて警察の方でじゅうぶん研究してあったので、抜け穴の出口で一人一人いわば網に引っかけてしまったのさ。
むろん例の誘拐団の連中もその中にいたのだが、さて沢山の支那人や日本人の男女のうちどれが誘拐団の連中だやら分からず、警察へ引きあげてから、その取り調べに困ったが、幸いにも、君に遺恨を持っているあの山本信義がいることを警官の一人が発見したので、信義をせめることによって、とうとう、誘拐団の連中を明らかにすることができたのだ。
今回彼らが逮捕されるようなことになったのも、まったく、山本信義のためだったので、誘拐団の連中は大いに彼を恨んでいたよ。