Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
俊夫君もこのとき犯人の方へ駆け寄って、何事かしていたようですが、やっと私の力がまさって、犯人に手錠をはめようとすると、俊夫君は、
「兄さん、そうしなくてもよい。叔父さん、色眼鏡と付け髯をお取りなさい」
と叫びました。
私はハッと思って手をはなしました。
「俊夫! 一体このいたずらは何のことだ!」
と言って、立ちあがって、色眼鏡と付け髯をはずした男の顔は、まがいもなく赤坂の叔父さんでした。
「叔父さんすみません。けれど紅色ダイヤの犯人をつかまえる約束だったでしょう?」
「それはそうさ!」
と叔父さんは塵埃を払いながら、苦い顔をして申しました。
「叔父さんがその犯人ですからつかまえようとしただけです。その代わり紅色ダイヤはお返しします」
こう言って、俊夫君はポケットからサックを取りだし、蓋をあけて叔父さんの前に差しだしました。
燦然たる光を放つダイヤモンドを見た叔父さんは、顔色をかえて驚きました。
「こりゃ、本当の紅色ダイヤだ!」
こう言って、叔父さんは上着の内側のポケットから、同じようなサックを取りだして、震える手であけて見ました。
「やっ、贋物だ! いつの間にすりかえられたんだろう?」