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Japanische Klassiker mit Furigana

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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

早く来てください」

とおばさんは顔色を変えて申しました。

「どこで盗まれたのですか?」

「工場です」

「まあ、心を落ちつけて話してください。その間に仕度しますから」

と言って俊夫君は、例の探偵鞄の中のものを検べにかかりました。

おばさんが息をはずませながら話しましたところによると、昨日津村伯爵家から使いが来て、伯爵家に代々伝わる白金の塊を明後日の朝までに腕輪にして彫刻を施してくれと頼んでいったそうです。

この白金の塊はこれまで度々盗賊たちにねらわれたものであるから、じゅうぶん注意してくれとのことで、おばさんのご主人の木村さんは、助手の竹内という人と二人で十二時まで仕事をし、それから竹内さんだけが徹夜するつもりで仕上げを急いでおりました。

ところが、木村さんが寝床へ入って、うとうととしたかと思うと、何か工場の方から異様な物音がしてきたので、早速とび起きて、工場の扉をあけて見ると、中は真っ暗であったが、妙な鼻をつくような甘酸いような臭いがしたので、はっと思って電灯をつけると、驚いたことに助手の竹内さんは細工台のもとに気絶して倒れ、白金の塊が見えなくなっていたそうです。