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Japanische Klassiker mit Furigana

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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

ところだというのでした。

「もし、こちらから、あなたの方へ電話をかけた男があるとすると、その盗賊でなかったかと思います。こちらには、人殺しも何もございません。女弟子は、まだ、麻酔剤のために、すうすう眠っております」

言う声が多少苦しそうだったので、俊夫君は、もし何か紛失したものがあれば、警察へ届け出るよう注意して、電話を切りました。

「兄さん、もう寝ようよ」

とつぜん、俊夫君がこう叫びました。

「こういう時は、考えていたとて無駄だ。それよりも事件の発展するのを待とうよ」

「では、君は事件が発展すると思うのか。あるいは単なる悪戯ではないだろうか」

「人殺し云々は嘘かもしれぬが、近藤という家へ覆面の盗賊の入ったのは事実らしい。それを取り調べるだけでも面白いのだ」

こう言って、俊夫君はさっさとベッドの中へもぐり込みました。そうしてすぐ寝入りました。しかし私は、なかなか寝つかれませんでした。

果たして東京中の人が誰でも知っている有名な人が殺されたのであろうか。もしそうとすると、それは誰であろうか。また、何のために犯人は電話をかけてよこしたのであろうか。などと色々のことを先から先へ考えてゆくと、眼は冴えるばかりでした。