Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

やまのじんせい

山の人生

柳田 国男

Lesen Sie 山の人生 (やまのじんせい) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 116.022 Zeichen · 226 Bildschirme

Aozora Bunko

のをみて、我々の祖先までがこれを重んじ、何か神怪の力でも具うるかのごとく、惚れこみ欲しがり、貰えば宝物にしようとしたことだけは、説かずにはおられぬような感じがする。『落穂余談』という書の巻二に、「駿河の山に大なる男あり。折々は見る者もあり。鹿猿などを食する由なり。久世太郎右衛門殿物語りに、前方此男出でけるに、腰に何やらん附けて居る故、或者近く寄りてそれを取り、還りて見れば高麗の茶碗なり。今に其子の方に持伝へて居ける由。丙寅八月、宇右衛門殿物語り。甚兵衛殿も聞及ぶの由、同坐にて語る」とある。これなどは山姥から、褒美にもらったというのと反して、手もなく山男から掠奪したのであるが、最初どうしてこのような品を、彼らが拾い取りまたこれを大事にしていたかを考えると、小説家でない我々にも、いろいろな珍しい光景が空想せられる。例えば盗賊が始末に困って、山中に隠して置いたとか、大百姓の家が退転して、荒屋敷になっているところへ、のそのそと来かかった山男が、光るから手に取上げて嗅いだり嘗めたりしていたとしたら、彼らの排外的なる社会にまでも、浸み入らずにはおかなかった異種文明の勢力の大きさの、想像に絶したものがあることが考えられる。